過疎地ににぎわいを創る。

2013年2月11日 | ブログ  
過疎地ににぎわいを創る。

SlowLABでは、みやこ町への移住定住促進の事業として「みやこスタイル」と銘打った取り組みを展開しています。
その第7回に『過疎地ににぎわいを創る。』と題し、親友でもあるラピュタファーム代表の杉本利雄氏を講師に誘いました。今や筑豊地域ナンバーワンと言っても過言でない人気レストラン「ラピュタファーム」の今日までの軌跡を語ってもらい、過疎地でもはるばる遠方から来訪し、リピーターになっていただく秘訣を探りました。

1996年、脱サラした私は、観光農園を始めるという杉本に共鳴し、その立ち上げに参画しました。
当時は諸事情でレストラン事業には取り組めませんでしたが、農家が交流し、産品を持ち寄り直売し、様々なイベントを催す場を築きました。当時話題になっていたグリーンツーリズムを目指そうとしていましたが、単なる農家の交流スペースと貸し農園のある空間では、足を運んでもらえないと思い、コンセプトから練りました。『Agri & LifeCulture』というフレーズを決め、これまでの農業にない、ファッショナブルでライフスタイル創造的な空間づくりを目指しました。ネーミングもスウィフトの「ガリバー旅行記」から「ラピュタ」とし、当時としては画期的な観光農園が立上がりました。
そしてプロモーションの軸にインターネットを据え、メディア展開を図りました。まだインターネットは、ごく一部の人の趣味の世界でしたが、近い将来、モノと情報の流通を変革すると革新し、「バーチャルファーム」や「インターネットガルテン(Webツーリズム)」などの企画を立て、雑誌やテレビに紹介されるサイトとなりました。

しかし、耳目は集めたものの、当時は収益になかなか結びつかず、苦しい日々の連続でした。
結局、半年で私はラピュタを去ることとなりましたが、その後、杉本は本格的にレストラン事業に乗り出し、さらに紆余曲折の後、17年後の今日、年間6万人近い来客で賑わうレストランに成長させました。

杉本は私の残した屋号やコンセプトを大事に今日まで使ってくれ、去って行った私を今も温かく迎え入れ、困った時には助けてくれます。
実はラピュタファームの商売繁盛の秘訣は、お客様への想いから彼やスタッフがとる行動(それを本当の意味でのホスピタリティと言うのでしょう)にあると改めて感じたイベントでした。
地元食材にこだわり、野菜中心でヘルシーなものを。飽きさせないよう、大変でもいつもメニューは切り替え、お客様には惜しみなくレシピを提供し、自宅でも味わって頂けるよう配慮する。
あいさつや細かな気配りまで、「農家レストランだからこれぐらいでいいだろう」と思わず、一所懸命努力を重ねる。
美味しいのはもちろんですが、そうした細かな努力が実を結び、特に女性客に何度も足を運ばせているのでしょう。

カスタマーファーストは、どこでも聞く言葉ですが、本心から実践できている組織がどれぐらいあるでしょう。私も肝に銘じ、仕事に取り組みます。

そのほかの記事もぜひどうぞ。:

コメントする