半農半Xという生き方

2012年7月22日 | ブログ  
半農半Xという生き方

SlowLABがNPO法人化し、この6月から「移住・交流による地域活性化支援事業」を受託し、活動している『みやこスタイル』。
そのメインプログラムである『みやこスタイルカフェ』の第2回めが開催されました。
今回のゲストは「半農半X」というコンセプト提唱者である、塩見直紀さん。
私は「半農半X」は地域のライフスタイルを考える上で、外せないコンセプトであると考え、塩見さんをお招きしました。

古くから、里山での暮らしは、自然に寄り添い、自然の恵みを享受しながら、行き過ぎない、暗黙の循環システムが先人の知恵によって築かれていました。今日、世界で「SATOYAMA」が注目されているのも、そうした古来から日本人が引き継いで来た暮らし方が、持続可能な社会形成の面で、ひとつの参考となる暮らし方であるからです。
しかし残念ながら、この日本でも、里山生活がすでに廃れた状態にあるのは、周知の事実です。
また、古来の里山生活そのものに戻るのも、多くの人には非現実的なお話でしょう。
しかし、交通網やICTの普及により、都市の利便性が大いに高まったのと同様、技術革新は実は地域にも、別の角度で可能性をもたらしているはずなのです。
古来からの里山循環生活のメリットと、先進的な知恵や技術の融合が、新しい地域のライフスタイルを生み、都市や地域の暮らしの再生につながるのではないでしょうか。
そして、その新しい地域のライフスタイルの一つのモデルとも云えるのが、自給農を基本とした「半農半X」ではないかと思います。

尤も、現状「半分が農」と捉えてしまうと、抵抗を持ってしまう方も少なくないのではないかと思います。
私自身も、そのうち自給農はしたくとも、今は農産物は買っていますし、現状やれと云われても無理。
そこで「半農半X」のコンセプトを「自然と寄り添う地域のライフ&ワークスタイル」と捉え、地域全体で緩やかにそのことを理解しつつ、暮らしや仕事で、なにがしか農と関わるところから、少しずつシフトしていくのではないかと考えています。

ところで、携わった地域振興の仕事で「半農半X」を取り上げたいと思い立ち、塩見さんを訪ねてから約5年。ようやくレクチャーを実現させました。その間、3.11震災という大転換点もあり、人々の暮らしに対する考え方は、少しずつではありますが、いい方向に変化しているように感じています。
都市、農村の隔てなく、全ての人が、自分の暮らしたい場所で、無理なく豊かに暮らせるバランスの良い社会が築かれることを願い行動したいものです。半世紀ほどで、ここまでアンバランスになったのですから、その逆も、私たちが努力すれば子や孫の時代には、きっと好転できるはず。

小さな行動ですが、できることを少しずつやって行きたいと思います。

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